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高校3年生の頃がリアルに蘇る。Steve Marriott

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#280 【Steve Marriott /Marriott】

どうですか?お客さん。
いやはや、これぞロックっ~ていうジャケット。
それも70年代王道のROCKのジャケット。
当時の男の子はみんなこういうのにしびれまくっていた時代なのよ。

これは高校3年生の春だっただろうか。
レコード屋でジャケットを見て一目ぼれした。
絶対に欲しいジャケットだったので当然購入した。

ただ当時、アルバム全体を聴いてちょっとがっかりした記憶もある。
でも好きな曲は圧倒的に好きで。
特に、オープニングの「East Side Struttin'」、POPな「Lookin For Love 」。

で、1番大好きな「Modnight Rollin 」。

以上、3曲は圧倒的に好きだった。

だがそれ以外は駄作という印象もあった。
なんか他の曲はちょっととろくてだるいという印象だった。
あくまでも当時ではだ。

しかし。。。
40年の時が流れてわたしも大人になった。
というより老人になった。

するとどうだろう。
全曲渋くて最高にいいのだ。
カッコよくて味わい深いのだ。

オープニング「East Side Struttin'」に続いて
「Help Me Through The Day」がいい。
最高に渋いナンバーでブルージーなロックの大傑作だ。
マリオットの咽喉も絶品の歌唱で輝いている。
全盛期だ。
中間のギターソロも70年代の宝というべきプレイでイカしている。

そして最高にPOPでキャッチーなナンバー「Lookin For Love 」。
誰もがはまる聴きやすいメロディなのでシングルで出せばよかったと思えるほどだ。
POPな曲もマリオットは得意だ。

で、POPといえば
最高にPOPでいかしたイントロでかっこいいナンバー「Midnight Rollin' 」。
いやはやこの流れは必殺だ。背筋も凍る素晴らしさではないだろうか。
「Midnight Rollin' 」を知らずして人生の意味はない。
生誕した意味はまったくないだろう。
曲、ギター、歌唱とも絶品のロックナンバーだ。
この曲だけはいつ聴いても最高だ。

で、さらに続く「Wham Bam Thank You Ma'am」。
これまた絶品。以降も垂涎のナンバーが続く。

なぜこれほどの傑作アルバムを当時駄作と感じたのだろうか。
高校3年生の稚拙な感覚と知識しかなかったためか。
ソウルやブルースにそれほど興味がなかったためか。

とはいえ同時期のスティービーワンダーやリズム&ブルースの素晴らしさは
理解しており他のアーティストも堪能していたわけだが。

とにかく、スティーブ・マリオットのカッコよさは年を取れば取るほど好きになる。
いまなら何時間聴いても飽きないボーカリストなので
通勤で何枚も続けて聴いている。

「Star In My Life」などもゴスペルぽくてホントにいい歌唱だ。
これほど咽喉を魅力的に聴かせるアーティストはいない。
女性ならアレサ、男性ならマリオットしかいない。

「Are You Lonely For Me Baby 」もファンキーで凄い。
バックがタワーオブ・パワーのようで、マリオットのリズムのノリが
素晴らしく、異様にカッコいいサウンドだ。

「 You Don't Know Me 」。ビリージョエルの「ニューヨークの想い」を思わす
イントロと曲調だが、聴かせる歌唱だ。引き込まれます。

どの曲も出来がよく、更にそれを上回るボーカル力の大きさ迫力が魅力的だ。
この歌唱は聴くこと自体が人生の宝、財産といってもいいだろう。

このアルバム。
発売当時は、イギリス録音とアメリカ録音の2つの場所の
録音が売り物だった。
だからジャケットに2つの国旗が乗っているのだが。

ま。わたしはそんなことどうでもいいので何も考えずに聴いていたが。
今聴くと、たしかに前半イギリス録音はほぼハンブルパイに近いハードロックだ。
だから高校時代は前半(A面)を気に入っていたのだろう。

しかし。いまの年で聴くとわたしは後半(B面)アメリカ録音のほうが
当時のファンキーな黒人音楽のアレンジで、ソウルフルでよりマリオットの
咽喉が堪能できるので好きだ。

それにしても全曲素晴らしい大傑作アルバムだ。
本物のボーカリストの本気の咽喉が堪能できる。
これぞ歌だ。訴える歌だ。なんと素晴らしい!

70年代はこんなのがゴロゴロ転がっている恐ろしい時代だった。
だからこそ二度と来ない素敵な時代だったのだ。
by mizuki1957 | 2014-10-19 13:19 | ROCK


青春時代に夢中になった思い出の隠れた名盤、老後の楽しみ用の名盤を独自の感性でご紹介致します。


by mizuki1957

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